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蕾は開き咲きほこる
第5章 楽しい時間
「マジかぁ~~」
終業時間が過ぎて残業をしていると、溜息と共に羽間さんの残念そうな声が耳に入った。
何事かとみんなの視線を集める中、羽間さんは机に突っ伏したまま動かない。
少しは慣れたと言っても自分から話しかける勇気もなく、羽間さんの事が気になりながらも仕事を続けた。
そんな中、心配して駆けつけたのは水木さんだった。
「羽間~!何変な声出してんだよ。まさか何かミスでもやったのか?」
せっかく心配してきてくれた水木さんの言葉が気にいらなかったのか、羽間さんは不遜な声をあげた。
「はぁ?俺がミスするわけないだろう」
その言葉に、社内にいる誰もがホッとした。
明日からはGWでそれぞれに予定がある。
ここで何かミスが起きて今日中に処理ができなければ羽間さん愚か他の社員まで出勤する羽目になる事は目に見えていた
それが分かっているから羽間さんの一言にホッとした。
だけど、ミス以外に何かあるのかと興味津々でみんなが聞き耳を立てていた。