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痴漢調教―野溝広美17才
第36章 まとわりつく精子の匂い
広美は匂いの事を言われ、ゾッととした。

(あっ、いやだぁ、まだ匂い取れてないの)

恵美は先ほど広美に顔を近づけた際に、広美の襟首につけられた太田の精子の匂いを嗅ぎとってしまった。

広美は襟首についた精子には気がついてないため、いまだに自分の口が匂うものだと勘違いをしてしまう。

「き、気のせいだと思うよ」

なんとか話をそらしたい広美は無意識に恵美と距離をとる。

それでも恵美は話を続ける。

「う〜ん、なんだろ」
「嫌な匂いにじゃないんだけど」
「癖になるっていうかー、大人の匂いっていうかー」
「う〜ん、わからないや」

広美は恵美にさられないように手を口にあて自分の息の匂いを確認した。

(もう、口は匂わないんだけどなぁ)
(わたしが気がつかないだけなの?)

「恵美ちゃん、あまり女の子に、しつこく匂いの話ししちゃダメだよ」

恵美はそういわれ、納得しそれ以後は匂いについて話しする事はなかった。

そして1日が始まり、広美は動いたりした時に、希に襟首から精子の匂いを感じとり、その度に回りに気がつかれないかビクビクしながら1日を過ごした。
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