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痴漢調教―野溝広美17才
第44章 貫通までのカウントダウン
「ひーろたん」

広美は鞄を持って教室を出ようとしたが、その呼び声にハッとした。

「ひろたん、どこいくのー」
「今日は恵美ちゃんとデートじゃん」

振り返ると恵美が少し困惑した顔で広美を見つめている。

(あっ、そうだわ)
(わたしったら、恵美ちゃんとの約束忘れちゃうなんて…)

しかし広美は我慢の限界に達していた。

「えーと、恵美ちゃんゴメン」
「なんだか体調悪くなっちゃったみたいなの」
「せっかく誘ってもらって悪いんだけど、やっぱり今日は家に帰るね」

恵美との約束を破ってまでも家に帰りたい。
帰って気持ちよくなりたい。

広美はそう思ってしまい、恵美に嘘をついた。

「えー、ひろたん具合悪いのー」
「大変、そういわれると少し顔赤いし、熱あるんじゃない」
「大丈夫だよ、今日は早く帰ってよく休んでよ」
「パフェはまた具合良くなったらいけばいいんだからさ」

恵美は興奮により顔が赤らんだ広美を見て、熱があるもんだと思い込んだ。

そして約束なんかよりも広美の体の心配を真っ先にしてくれる。

そんな恵美を裏切ってしまった広美は後ろめたい気持ちになってしまう。

「恵美ちゃん、本当にごめんね、具合よくなったら絶対に行こうね」

広美はそういうと何度も恵美に謝り、学校を後にした。

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