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第67章 全てが終わり

広美が太田の家を脱出した際、警察に保護されたと同時に太田の家に立ち入った。


広美を保護した当時、混乱している広美には詳細までは確認することができず、無理矢理にエッチをされたという情報のみで、その人物を確保するため家を捜索したのだが、不思議な事に家には誰も存在しなかった。

警察は太田の身柄を確保することが出来ていないのだ。


当然その事実は広美へ伝わる事はなかった。

その後の調べで、そもそもその家は数ヵ月前に売りに出ていた物件で、前所有者はまったくの無関係であることが判明した。


多少の手がかりはあるものの、捜査は行き詰まり捜査員の中には広美の虚言を疑う声も出てしまう始末だ。
結局、二ヵ月ほどして捜査は縮小し、実質的な打ち切りとなった。

そして広美は両親と田舎に引っ越しをし新たな生活を始める事になる。

インターネットが身近になった昨今、やはり広美の生配信された卑猥な動画はクラスメートの一部に知られたのち、学校全体に知れわたる。

動画はその都度複製されインターネットの世界に一生消えることなく漂う事になった。