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第7章 戸惑い

アイのマッサージの話で一同盛り上がる。
4人ともかなりできあがっていた。

そんな話の最中に不意に翔太が立ち上がってアイのカラダを持ち上げた。

アイ「えっ、ちょっと翔太さん！？笑」

ユウナ「えっ！」

いわゆるお姫様抱っこの状態でアイのカラダを抱き抱えた。

翔太「急にアイちゃんの得意なマッサージ受けてみたくなったわ！ねっ、軽くお願い！」

アイ「急に！笑」
アイは急に翔太に抱き抱えられても、笑っていてまんざらでもない様子だった。

ユウナ「大丈夫アイ？飲み過ぎじゃない？」

アイ「まだまだいけるよ笑」

ユウナも楽しそうなアイの姿を見てあきらめたようだ。
俊哉は目の前でお姫様抱っこされているアイの尻の形が強調されて思わずガン見してしまった。
翔太の大胆な行動に今日は驚かされてばかりだ。

翔太「じゃあちょっと行ってくるわ！」

翔太はニヤケ顔で俊哉とユウナを振り返った。

ユウナは口元に少し笑みを浮かべてあきれ顔で抱き抱えられたアイを見ていた。

翔太がアイを抱き抱えたままリビングから出ていく。

俊哉は翔太が今からアイと何をするのか、想像を巡らした。マッサージという響きが妙にイヤらしい。

翔太はさっき案内した寝室のドアを開けて、アイと2人人でその中に入った。
閉められたドアの向こうからアイの楽しそうな声が聞こえてきた。

残された俊哉とユウナにしばし沈黙の時間が流れた。

少し沈黙が気まずくなったのか、
ユウナがグラスに手を伸ばしてシャンパンを口に含む。
彼女もかなりアルコールを飲んでいる。
それなりに酔っているはずだ。
ユウナもあの二人の事を思いを巡らしているのかもしれなかった。

沈黙を破ったのはユウナだった。

ユウナ「俊哉さんは、彼女とかいないんですか？」

俊哉「オレ？彼女いないよ」

ユウナ「どれくらいですか？」

俊哉「大学４年で別れてからずっと」

ユウナ「そうなんですね。結構長いですね」

俊哉「ユウナちゃんは？」

ユウナ「わたしですか、私も半年くらいいないです」

俊哉「めちゃくちゃモテそうだけどね、今気になっている人とかは？」

ユウナ「気になってる人ですか、、、」

ユウナがまたシャンパンを一口飲む。

ユウナ「１人います。けど、付き合うとかは無いみたいなんです」

彼女は少し寂しそうにそう言った。