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美女の身影
第7章 戸惑い
俊哉の目の前にユウナの顔があった。
改めてその顔の小ささに驚く。
一級品のパーツがバランス良く配置されていてまるでモデルのような美しさであった。
目の前でみてもくすみ1つ無いキメの細かい肌であった。

伏し目がちになっていたユウナの目がゆっくりと閉じられた。
天然の長いまつ毛が規則正しく生えそろっている。

リップが塗られた光沢のある唇が目の前にある。
見るからに柔らかそうであった。

この状況は十中八九キスしてオッケーということであろう。
だがこの美女が自分とキスしてくれるというのが俊哉には信じられなかった。

俊哉はおそるおそるユウナの顔に自らの顔を近づけていく。

ついにユウナの顔に焦点が合わない距離まできた。
俊哉はユウナの鼻筋の通った鼻を避けるように顔を傾けてユウナの唇に迫った。


ちゅ・・・・・


ついに俊哉の唇がユウナの唇に触れた。
ユウナの異常に柔らかい唇の感触に驚く。
ユウナが少し震えているのがわかった。

そのまま俊哉はさらに唇を押し当てた。
2人の唇同士の触れ合う面積が広がっていく。

俊哉は唇を2回、3回と押しつけていく。
ユウナの柔らかい唇を感じる。

やがて俊哉はユウナの閉じられた唇をこじ開けるように口づけを始める。

ちゅ・・・っ
ちゅ・・っ

ユウナの唇が開かれると俊哉は彼女の口の中に舌を入れた。彼女のさらさらとした生温かい唾液が俊哉の舌先に絡みついてくる。
彼女の口内は飲んだばかりのシャンパンの味が残っていた。
その味がまた上品なものに感じた。

ほどなくして俊哉はユウナの舌を捉えた。
俊哉は驚いた。
はじめ一方的なキスになるかと思っていたが、ユウナも少しずつ舌を動かし始めたのだ。
二人はチロチロと重ね合わせた。

ユウナの、はあはあという息遣いや鼻腔からの呼吸を五感で感じる。その息遣いは俊哉の耳の奥を刺激した。
男にとってこれほどの美女とのキスは感覚をかなり研ぎ澄ませるようだ。

ちゅっ・・・ちゅっ・・・ちゅっ・・・

俊哉は夢中でユウナと大人のキスを味わっていた。


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