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美女の身影
第2章 闇夜への誘い
田中真理は駅の改札を通り、ホームへと向かっていた。少し息が上がっている。
終電を逃すまいと小走りで此処まできて何とか間に合ったらしい。


終電には間に合ったが真理は失敗を犯した。
今夜、真理は長坂佑奈の今後を左右する大きな選択を委ねられていた。
真理は「友達」の家に長坂佑奈を置いてきた。
真理が信頼する「友達」の家にだ。
それで真理は何か問題が起こるとはつゆほども考えていなかった。
もし長坂佑奈を無理矢理にでも起こして連れていけば佑奈は今後も純白の未来を描いていたであろう。



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将起「真理、勝手なヤツだなぁ」

悟史「酒のむと破天荒になるよなホント」

二人は引き続き酒を飲み交わしていた。
卓上には空き缶が並び二人も結構な量のアルコールを飲んでいた。


将起「今日飲んでわかったけど佑奈ちゃんは性格もめちゃくちゃいいな」

悟史「わかる!ぜったい優しい子だよな?」

将起「見た目はSクラスだしな」

将起「あっ、そうだ」

悟史「なんだよ?」

将起「いや、佑奈ちゃんの寝顔見ておこうとおもってな笑」

悟史「いいなそれ!俺も見よ笑」

二人は佑奈を起こさないようにゆっくりとベッドへ近づいていった。

「めっちゃ可愛いな・・・!」

仰向けになっている佑奈の顔を見て二人は余りの美しさに吸い込まれそうになった。
睡眠中は誰しも力が抜けてだらしない顔になっていそうだが、佑奈の上品な顔はしっかりとキープされている。
その顔には18才の少女とは思えない色気があった。

スースーと寝息を立てて寝ている佑奈の顔を気づけば二人は食い入るように見つめてしまっていた。

モデルのような小顔
艶やかなミディアムロングの髪
シミが一つも無い透明な肌
プルンと潤いのある薄い桜色の唇
鼻筋の通った美しい鼻

どのパーツも女性として最高級のクオリティが備わっている。

二人は目の前でこの美しい顔をじっくりと堪能していた。

その時不意に佑奈の顔がこっちを向いた。

二人は慌てて佑奈から顔を遠ざけた。

幸いな事に目はしっかりと閉じられていた。

将起「なあ、ゆっくり布団ずらしたら起きないかな?」

悟史「まじで?起きたらどうすんの?」

将起「・・・なかなか無いぜ?こんなチャンス」
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