この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
美女の身影
第9章 儚夜
店長の杉田は夕方からの開店に向け準備のため13時頃に店に入った。

厨房とホールを一通り見て、片付けと前日に行うべき準備がされているかチェックした。
問題が無いことを確認すると杉田は満足した顔になった。
制服に着替えて、
ノートパソコンを開いて前日の売上の入力を行う。

本来は閉店後その日中に入力し本部に報告するべき内容だが昨日は杉田は休日だった。
この店は社員が杉田1人だったため、杉田が休みの日は翌日に報告することになっていた。

その報告内容の中にセキュリティロックをかけた時間を入力する項目があった。
これは社員の労働時間を管理するための入力項目だった。
店を最後に退出する者が防犯のため、出口で10キーと鍵で二重にロックする決まりになっていた。
当然アルバイト達も把握している。

杉田はセキュリティロックがかけられた時間をパソコン上で専用ソフトを起動し確認した。

杉田「ん?」

杉田はパソコンの画面を見て怪訝な表情になった。

昨日のセキュリティロックがされた時間は閉店時間後、2時間以上も後にセキュリティがかけられたことになっていた。

平日の業務量であれば閉店後30~40分もあれば作業は終わるので1時間以内には退勤できるはずだった。
昨日の売上金額からすると開店時間内に片付けも平行できるので、まかないを食べたとしても2時間はかかり過ぎだと杉田は思った。

杉田はアルバイトのタイムカードを確認した。
昨夜のシフトは田中真理、秋本悟史、長坂佑奈の三人だった。
田中真理はシフト表通りの退勤時間で打刻された印字があった。

次に秋本悟史と長坂佑奈のタイムカードを見た。
二人ともタイムカードに出勤時間は打刻があったが退勤時間は打刻の印字がなく白紙の状態であった。

杉田は何か問題があったのだろうかと心配になった。

数秒考えてからふと思い立ったようにレジ上に設置されている防犯カメラに手を伸ばした。

カメラからSDカードを抜き出しパソコンに挿し込む。

過去何日か分の映像が残っているはずだった。

杉田はパソコンでファイルを読み込み動画の再生ボタンを押した。
/647ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ