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第10章 ほつれ

ペトペト

露になった肩や胸元にマッサージ師の岸田の手のひらが何度も行き交う。

ユウナ「・・・・・！」

ユウナは自分の胸元が徐々にオイルを塗布されて濡れていく様を見守るしかなかった。
幸いなことに胸の膨らみにはタオルが被せられている。

さっきのヒップへのマッサージで、ユウナの全身の神経が過敏に働いてしまっている。

肌を少し撫でられるだけで、こしょぐったさは当初より明らかに増しており、ピクピクと反応してしまいそうになる。

またオイルの効果なのか、身体全体が温かくなってきて、血行が良くなっているのをユウナ自身感じていた。

頭が少しボーとしてくるような感覚に陥っていた。

無意識の内に呼吸が少しずつ荒くなってきているのをユウナは気づいていなかった。