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美女の身影
第10章 ほつれ
中津「でもさー、さっきの淳マジで面白かったよな」

淳「さっき?」

中津「いや、ユウナちゃんに声かけたとき」

ユウナ「あー笑」

中津「カチコチに固まってたよなw」

淳「もう、言うなよ恥ずかしい」

ユウナ「ふふっ」

里原「まあ、こいつ童貞だからさ!しょうがない」

淳「おい、言うなよそんな事まで!」

ユウナ「へー・・・笑」

ユウナがまた悪戯っぽい顔で淳の顔をじーっと見つめた。

すべてを見透かされそうな目だった。

淳は何となく彼女から目線を反らしてしまった。

里原「あれ、ユウナちゃんその反応するってことは経験あり?笑」

ユウナ「なんで私に話がくるの?笑」

里原「いや、メチャクチャモテるだろうからさ」

中津「ほんとほんと!百戦錬磨だったりして?笑」

ユウナ「いやいやおかしい」

淳が童貞だという話から急にキワどい話になって淳はドキドキした。
こんな美しい人にそんな質問していいのかと淳は思った。
中津も里原もそしてユウナもだいぶアルコールが入っていた。

里原「経験人数だけ教えて!一生のお願いっ」

ユウナ「えーと、言わないよね普通・・・笑」

中津「じゃあ、じゃあさ一桁か二桁かだけ教えてっ」

ユウナ「もー、淳くんなんとかして」

ユウナが淳に助けを求めるようにもたれ掛かった。

ユウナが淳の肩を掴む。急に触れられたので淳はビクッと反応してしまった。

ユウナが近づいて来たときに、ふわっとシャンプーの甘い香りが淳の鼻腔をついた。

こんなかわいい人とセックスをした人間がいるのだろうか、よからぬ妄想がつい淳の頭の中をよぎる。

ユウナが淳にもたれ掛かったのを見て、里原がまたからかう。

里原「うわ淳、ユウナちゃんにロックオンされてる?笑」

中津「ひゅーひゅー」

ユウナ「もー!なんか変な流れになってる、私トイレいくっ笑」

淳の肩から手を離すと、少し頬を膨らませながらユウナはカバンを持ってトイレの方へと早歩きで向かっていった。
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