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美女の身影
第10章 ほつれ

結局1時間半ほど飲んで4人は会計を済ませた。

居酒屋の個室を後にして店のドアを開ける。

淳は中津の顔を見た、結構居酒屋の席では中津がユウナをホテルでの部屋飲みに誘うことはなかった。

店を出て、もう自然と解散な流れになりそうな雰囲気だった。

ユウナがくるりと振り返って、何かを言おうとしたときに中津が口を開いた。

中津「ユウナちゃんちょっとまだ早いからもうちょっと飲まない?」

ユウナ「えっ?まだ、飲むの?」

中津「折角だからさ、朝まで語り合いたいなと思って」

ユウナ「朝は無理でしょ笑 次はどこいくの?」

中津「コンビニで酒買って部屋で飲まない?ゆっくりできるしさ」

ユウナ「・・・部屋?」

中津「俺らすぐ近くのホテル泊まってるから」

ユウナ「あっ、そういうこと・・・」

ホテルの部屋で部屋飲みしようだなんて、どう取り繕っても下心が見え隠れしてしまう台詞に、淳はやっぱり無理だったんじゃないかと思った。

今にも無理と断わられるような空気に淳はユウナの顔が見られなかった。


ユウナ「いいよ」

思いもしなかった返答にすぐに淳はユウナの顔を見た。

ユウナ「まだ飲みたい気分、行きましょ」
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