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美女の身影
第13章 狙い目
簡単に自己紹介したあと、女子二人はもうオーダーを済ませて手元にドリンクが運ばれてきていた。
何品か料理も頼んだらしい。

大翔「それは酒?」

亜衣「いやこれはノンアルだよ」

大翔「えっそうなんだ折角だからアルコール飲もうよ」

亜衣「えーと、佑奈が飲むなら飲もうかな」

佑奈「私が決めるの?笑 じゃあ、私は一杯だけ」

大翔「さすが佑奈ちゃん!そうこなくっちゃ」

四人とも大学一年で未成年だが、もはや飲食はお決まりだった。

光樹も当然のようにアルコールをオーダーした。

大翔の前に亜衣、光樹の前に佑奈という席の配置だった。

二人とも文句のない美人だったが、特に佑奈はモデルをしていても驚かないほど垢抜けていて整った顔立ちをしていた。

パッチリとした二重の目に鼻筋の通った形のいい鼻、肌は白く透き通っていた。
ミディアムロングの髪は一本一本が全く絡まることなく丁寧に手入れされていた。

美女を目の前にしていつもより光樹の心拍数が上がっているのは言うまでもない。

このポジションに慣れるのに時間がかかりそうだった。


「大翔くん、忘れ物でもしたの?」

佑奈が遅刻した大翔に対して悪戯っぽく尋ねた。

大翔「いや~、ごめん普通に遅刻しちゃった笑」

光樹「大翔は本当によく遅刻するんだ」

佑奈「遅刻魔なんだ笑」

口元に笑みを浮かべて大翔の顔を見る佑奈。

大翔「光樹それ言うなよ~」

大翔は佑奈と話せて明らかに浮わついていた。


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