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第13章 狙い目

「じゃあこの後みんなでうち来る？」

亜衣の発した台詞が頭から離れなかった。
亜衣がぷるんと潤いのある唇をグラスの縁につけてアルコールを一口飲む、コクンと喉が動いた。さっきまで意識していなかったのに、その様子がひどくイヤらしく感じた。

視線を感じたのか亜衣が光樹の方を見る。
目が合った瞬間に笑みを浮かべて、口角を上げた。
光樹は心の中を見透かされたような気がした。

大翔「さっきのホントにいいの？」

亜衣「ん？」

大翔「亜衣ちゃんの家に行くって話し！」

亜衣「二次会のはなしね。佑奈がいいって言ったらね」

大翔「頼む説得して」

亜衣「二次会はわたしの家じゃなくてもできるしなぁ」

そう言って亜衣はいたずらそうに笑う。

亜衣「もうちょっとここでお話ししてからにしましょ」

そう言って亜衣はドリンクのメニューを見る。

佑奈「ただいま」

そして佑奈が手洗いから帰ってきた。
立姿の佑奈のスタイルに見惚れそうになる。
座っていて把握できていなかったが160後半はありそうだ。顔が小さく、スリムな体型なので実際の身長よりだいぶ長身に見えた。

トップスを高い位置でロングスカートにインしているため脚長効果も合間って、まさに非の打ち所のないプロポーションだった。

亜衣「おかえりー、佑奈もスパークリングワイン注文する？」

佑奈「えー、わたしもう限界近いよ？笑」

亜衣「いいでしょ、二人分注文するよ笑」

亜衣は店員を呼ぶとスパークリングを二人分注文した。
亜衣がアルコール度数の高いドリンクをあえて頼んだのか、たまたまなのかはわからなかった。