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美女の身影
第13章 狙い目
亜衣の家までは二駅だった。

電車を降りてからコンビニで酒とつまみを買い彼女の家に向かった。

亜衣の家は駅近のマンションでオートロック付きだ。
大学の一人暮らしでこのマンションに住めるとはそこそこ裕福な実家なのかもしなれないなと光樹は思った。

亜衣「どうぞ~」

部屋に入るとほんのりと甘いアロマの香りがした。白を基調とした家具が並び清潔感に溢れていた。

佑奈「わぁ綺麗」

佑奈の言う通り余計なものは片付けられていて、まさに女子の部屋という感じであった。

間取りは1Kだが一部屋がそこそこ広く4人入っても十分な広さがあった。

ガラス天板の座卓を囲んで本日2度目の乾杯をした。
もうすでに四人とも出来上がっていたが、飲むペースは落ちなかった。

見ているだけで目の保養になるような美女二人とこうして飲んでいるのは非日常感があった。

二人とも抜群のルックスとは裏腹に口調は穏やかで話しやすかった。

光樹は亜衣の部屋に行けるということであらぬ期待をしてしまっていたが、こうして飲んで話しているだけでも満たされるものがあった。

佑奈「ずっと思ってたんだけど光樹くんはサッカー選手にいそうだよね」

光樹の目をしっかりと見ながら佑奈が微笑みながら言う。
急に褒められた気がして思わず照れてしまう光樹。

光樹が佑奈に好意を抱いてしまっていることは言うまでもなかった。

佑奈の事を好きにならない男などいるのだろうかと光樹は思った。
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