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第15章 裏切り

それからほどなくして会はお開きになった。
沙耶が酔でかなり危なっかしくなってきたからだ。
佑奈は帰ろうとしていたが、沙耶が佑奈の手を握って離さなかった。
全然飲んでいないのにこんなに酔えるとは沙耶は相当弱いようだ。

沙耶「佑奈もー遊びに来てよー？」

佑奈「私も？笑　誠くんと帰りなよ？」

沙耶「絶対だめ、むしろ誠じゃなくて、佑奈と帰る〜」

佑奈「ええ？笑」

誠「佑奈ちゃん困ってるだろ？早く帰るぞ」

沙耶「ね、佑奈行こ？」

沙耶は佑奈の腕に自分の腕を絡めると強引に歩き始めた。

佑奈「もうー！すぐ帰るからね？」

沙耶「まだまだ遊ぶよ〜？」

誠「佑奈ちゃん面倒くさくてごめん」

佑奈「いえいえ、とりあえず送り届けてから帰ろう笑」

三人は沙耶を送り届けるために、沙耶の一人暮らしのマンションへと向かった。