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美女の身影
第15章 裏切り
二人は目が合った瞬間に、お互いの求めている事が合致していることを理解した。

佑奈は誠の太ももに手を置いたままゆっくりと瞼を閉じた。

一呼吸置いて佑奈の唇に柔らかいものがタッチした。

それは誠の唇で間違いなかった。

友達が真横で寝ている状態で、彼女の彼氏とキスをしていることに背徳感が一気に押し寄せてくる。
もしバレたら失うものが余りに大きい。
誠も相当リスクがあるはずだ。

だがそんな危険なシチュエーションが佑奈と誠を燃え上がらせた。

二人ともほぼ同時に閉じていた唇を開いて、お互いの鼻が当たらないように顔を傾け舌を出した。
二人の生暖かい舌が触れ合う。

ちゅ・・・・ッちゅ・・・・ッ

生々しい音が沙耶の部屋の中で響く。
佑奈と誠は舌を絡ませ合いお互いの口内を行き来した。
舌の行き来と共にお互いの唾液を交換し合う。

佑奈「・・・・ん・・・・・」

最初から余りにも激しいキスだったため、思わず佑奈は吐息を漏らす。

沙耶が起きてしまっていないか、誠とキスをしながら横目で確認する。

彼氏が他の女と目の前で激しくキスをしているというのに沙耶はぐっすりと眠ったままだった。
相当アルコールが効いているようだ。

佑奈はいけない事をしているという認識が有りながらも、何故か鼓動が高鳴ってしまう。

佑奈は再び瞼を下ろすと、誠の舌に自らの舌を積極的に絡ませていった。

ちゅ・・・・っ

ちゅ・・・っちゅ

ちゅ・・・・ちゅ・・・ッ

30秒、1分、2分・・・・唇を密着させたまま甘美な時間が過ぎる。

二人の興奮がどんどん高まっているのを佑奈は感じていた。
男女がこうなってしまったら、これだけでは終われない。

誠の手が佑奈の身体に伸びる。

キスをしたまま誠の手のひらが服の上から佑奈の胸の膨らみにタッチした。

佑奈「ん・・・・・っ」

ちゅ・・・・ッ
ちゅ・・・・

優しいタッチが徐々に大胆な触り方に変わってくる。
沙耶の彼氏に服の上から胸を撫で回されて感じてしまう自分に佑奈は興奮を禁じ得なかった。


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