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美女の身影
第16章 玩具
店員に案内された個室に入ると、まず翔太が「よお」と言った。
テーブルを挟んでその正面に座る人物を見ると、世界が急に明るくなるような衝撃を受けた。

想像の斜め上だった。

彼女がこのバックに中にある物を『試させてくれるコ』というイメージからかけ離れた見た目だったからだ。

ビジュアルは女子アナのような雰囲気でかなり清潔感がある。100人中100人が美人と言うはずの見た目だった。

小顔でどんな服装も似合うだろうが、品のある服装はぴったりと体系に合っており垢抜けていた。

大人っぽいが20歳そこそこだろうか、肌の質感は陶器のように滑らかだった。

彼女は薄っすらと微笑ながら口を開いた。

「こんばんわ」

真っすぐ目を合わせてくるその瞳に和也は吸い込まれてしまいそうだった。
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