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美女の身影
第16章 玩具
ほどなくしてトイレから戻ってきたユウナが個室の引き戸を開ける。何度見てもそのスタイルの良さに驚く。
彼女がテーブルの奥に行くために和也の横を横切る。
その時にふわりといい香りが和也の鼻腔をついた。
上品な香水のような香りだった。

ユウナ「どうしたんですか?静かになっちゃって笑」

ユウナは扉を開けた瞬間に二人が会話を止めたのを察知してか、翔太と和也の顔を見てクスリと笑う。

この男達が自分についての猥談をしていたなんて彼女は知る由もないだろう。

翔太「いや、和也がユウナちゃんのことスゴく可愛いって笑」

ユウナ「え?笑」

和也「おい、言うなよっ」

翔太「ユウナちゃんも嬉しいだろ?」

ユウナ「まあ、ハイ、ありがとうございます」

ユウナは和也の顔を見てまたクスリと笑った。

和也は恥ずかしさで体温が上がるのを感じた。

翔太「ユウナちゃんはどう和也の事」

ユウナ「どうって・・・笑」

翔太「いや、ありか無しかで言ったら」

ユウナ「ええー、でもお会いしたばかりですし」

翔太「顔だけで言ったらどう?有り?無し?」

ユウナ「えぇー・・・」

ユウナがまた和也の顔を見る。

ユウナの視線が眩し過ぎて直視できなかった。

ユウナ「はい、いいんじゃない・・・でしょうか?笑」

翔太「やったな和也有りだって!」

翔太は和也の背中を勢いよく叩いた。

和也「痛えーな!目茶苦茶お世辞混ざってるじゃねえかよ!」

ユウナ「ふふっ・・・笑」

翔太「もしよかったらこのあと二人に俺の部屋貸すよ?」

和也「な、何いってんだよ?」

ユウナ「翔太さん、それ飛躍しすぎです!笑」

翔太「まあまあ、冗談はさておき俺の家で飲みなおそーぜ?」

唐突に出た翔太の家で飲み直すという言葉に和也は突っ込みたいのをぐっと抑えた。

ユウナ「私もう飲めないかもです・・・笑」

ユウナは笑みは浮かべているが少し困惑したような表情に見えた。

翔太「ソフトドリンクでもいいから付き合ってよ?男二人じゃ退屈過ぎて死んじゃうかも笑」

翔太「和也もいいよな?」

和也「オレは全然大丈夫だけど、、、」

翔太「な、ほらユウナちゃんもおいでよ?明日大学休みでしょ?」

ユウナ「休みですね。わかりました。少しお邪魔させていただきます」
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