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第1章 女子大生長坂ユウナ

態度の悪いサラリーマン二人組を卓に案内した真理が戻ってきた。

佑奈「真理さん、すみませんでした」

真理「いいのよ！むしろこっちが教えてなくてごめん。」

真理はさっきの二人組の事を説明した。
小太りの男は安藤という名前らしい。
若い方はいつも一緒にいるがこっちは特に面倒くさいことになったことはないらしく、名前は確か加藤らしい。
月2回くらいのペースでくる常連の客で、毎回かなり感じが悪く、色々理由を付けてはイチャモンを付けてくるそうだ。
店の一番奥にある個室がお気に入りだそうで、特に予約が入ってないときはそこに案内する事になっているらしい。

真理「ホントごめんね。最初に教えておくべきだった」

佑奈「こちらこそ、今後気をつけます！」

騒ぎを聞きつけた将起が駆け寄ってきた。

将起「佑奈ちゃん安藤に絡まれたの？大丈夫だった？」

佑奈「はい、もう相当凹みました・・笑」

将起「ホント嫌な奴だよね！次なんかあったら俺に言いな？」

真理「何カッコつけてんの！肝心の時にいなかったクセに」

将起「悟史に皿洗い手伝わさせられてたんだよ・・・」

佑奈「あはは」

真理「佑奈ちゃん私に言いなね？」

佑奈「あはは、ありがとうございます。頼りにさせて頂きます」



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席に案内された安藤と加藤はいつものように生ビールを頼んで、配膳されてくるのを待っていた。安藤と加藤はそれぞれスマホを操作していた。

安藤「・・・・」

(さっきの女、可愛い過ぎるだろ？！今まで会った女の中で一番可愛いな・・！そうだ、名前ナガサカって言ってたな・・？長坂か・・永坂か？SNSで長坂って打ってみるか・・・！よし、長坂と・・・うわッ、たくさん出てくるじゃねーかッ！せめて下の名前が分かれば・・・！)

加藤「どうしたんです？険しい顔して？」

安藤「なんでもねーよ。・・・さっきの子どう思った？」

加藤「可愛いかったですね。可愛い子みるといつもヒートアップするんで相変わらずひどい事言うなぁと思いましたよ」

安藤「うるせーよ！下っぱの癖に！」

加藤「へー〈長坂佑奈ナガサカユウナ〉っていうんだ」

安藤「なにぃ？！！！」