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美女の身影
第17章 支配
彼女は瞳をとろんとさせて、また瞼を閉じる。

瞼が閉じられると綺麗に生え揃った長い睫毛がはっきりと見える。

達之は鼻筋の通った佑奈の鼻に自らの鼻がぶつからないように顔を少し傾けて再びその美しい顔に自らの顔を近づけていった。

ちゅ・・・

また柔らかな感触が唇に触れる。
さっきのキスは現実感がなかったが、急激に実感が押し寄せて来る。
今まさにあの長坂佑奈とキスをしているのだと。


何よりも嬉しかったのは佑奈が2回目のキスにも応じてくれたことだ。
拒絶されていないことが確認できれば更に彼女の事を求めてしまう。
達之は強く唇を密着させて口を少し開き繰り返し彼女の唇に自分の唇を重ねる。

お互いの唇がお互いの唾液で湿っていく感触がある。

そして

ちゅ・・・

達之は口を開いて佑奈の唇の間に舌を差し込んでいく。

佑奈「・・・・ん・・・・・・・・・」

拒否されたらどうしようかと思ったが、佑奈はこれを出迎えてくれた。

彼女も唇をゆっくりと開き、申し訳程度に舌を差し出した。

達之はここぞとばかりに佑奈の舌に自らの舌を重ね合わせた。

佑奈がさっき飲んでいたレモンチューハイの味がする。

達之は佑奈の薄く品のある舌に自らの舌を絡ませて、彼女の口内のレモンの味を味わう。

ちゅ・・・っ

ちゅ・・・・・っちゅ

佑奈「・・っ・・・・ふ・・・・・・」

音が出るほどの激しいキスに思わず佑奈が吐息を吐く。
そのふとした瞬間の吐息ですらものすごく色っぽく感じた。

達之は佑奈の背中に手を回して、もっと佑奈の唇を求めた。


舌を絡ませて、柔らかな唇をむさぼり、お互いの唾液を交換した。

永遠にこうしていたほどの幸福感が達之に押し寄せていた。


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