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美女の身影
第17章 支配
『ぁッ・・・ッ!ぁッ・・・ッ!ッ・・・・ぁあッ!』
マンションの1室から女の喘ぎ声が共用部分の外廊下まで漏れ聞こえていた。

若い美声の持ち主だ。その声を聞くだけで誰もが美しい女を想像する。

学生や社会人の一人暮らし向けのこのマンションには不埒な男達も当然住み着いている。

長坂佑奈の部屋の隣は片側は22歳の男子大学生、もう片側は30歳の男性社会人だ。

両隣の男達は横の部屋に飛びきりの美女が住んでいることは知っていた。

二人とも何度かすれ違って会釈しただけだが、一発で脳裏に焼き付けられるほどの美貌を持ち合わせている佑奈が隣に住んでいるということは男にとってはドキドキするシチュエーションであった。

自分がどうこうできる訳ではないが、もしかするとラッキースケベ的な事が起きるかもしれないと期待してしまうのが男の性であった。

だが彼女が入居して数ヶ月、2人が期待するような事は一切起こらなかった。
見た目通り清楚で、上品という第一印象がそのまま補完されて行く日々を過ごした。


だが今晩はそれが一気にひっくり返った。
二人とも自室の壁に耳を密着させて佑奈の部屋から聞こえてくる音を必死になって聞いた。
あの上品な見た目の女が隣の部屋に聞こえるくらいの大きな声量で、物凄くイヤらしい声で喘いでいるのだ。

『あぁッ・・・ッ!いやッあっ・・・ンッ!』

どうやら男に滅茶苦茶に責められているらしい。

あの美しい女子大生の喘ぎ声を聞いて、両隣の男達は二人とも股間を硬くさせた。

鳴り止まない官能的な声を聞き漏らすまいと耳を壁に密着させて股間を握りしめた。
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