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第1章 女子大生長坂ユウナ

今まさにスマホの画面で覗き見していた対象の人物が目の前に現れて、安藤と加藤は咄嗟にスマホの画面を佑奈から見えないように傾けた。

佑奈「失礼します」

佑奈は少し気まずそうな表情をしている。

佑奈「あの、先程は大変失礼致しました」

安藤「ん、まあ・・・次からは気をつけてくれたまえよ？」

佑奈「はい・・・気をつけます」

佑奈「こちら生ビールとお通しでございます」

佑奈は各々に配膳を手際よく行った。

佑奈「お食事のご注文はお決まりでしょうか？」

佑奈がオーダーを入力するためハンディを構える。

安藤「そうだな。刺し身の盛合せと・・・たこわさと・・・」

佑奈「刺し身の盛合せ・・お１つ、たこわさ・・お１つ」

安藤は注文しながら佑奈の顔を凝視した。
何故ならこの時は店員は注文を入力することに集中しているため、目線を向けられても気づかないのだ。

ツヤのある綺麗な髪、卵形の輪郭、流麗な形の眉、ガラス玉のように透き通った目、鼻筋の通ったシュッとした鼻、薄いが色気のある唇。どのパーツを取っても一級品であった。
安藤はゴクリと唾を飲み込んだ。

このレベルの美人の顔をこの距離でなかなか時間をかけて見ることは普通はできないので、安藤達は興奮を抑えるのが大変だった。