この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
墜ちてイク~性奴隷妻は羞恥指令に躯は溺れて……。
第9章 チャプター09
 こんな公園のような場所で、発情した犬のように後背位で交尾している自分のことを、郁美はみじめに思った。交尾――そう、まさしく、これは交尾と呼ぶにふさわしい行為だった。夫以外の男性とセックスをしているという背徳感もなく、互いに快楽を貪りあっているという覚えもなく、ただ、この時が過ぎ去って欲しいと思っているだけだった。
「あッあ、あぁ……んフン、くっうん」
 が、その郁美の意識が変わり始めたのは、いったい、どのくらいの時間が経過した頃だろうか。苦痛に徐々に慣れ、痛みそのものが退いていくと、その代わりに言い知れない感覚が腰を中心に生じていった。男がペニスを突き入れてくる度に、電撃に似たものがびりびりと、背筋を伝っていった。
「あぁ! あ、あ……ああッ!」
 声を堪えることができず、郁美は顔をのけぞらせた。上体を支えていた両手が力を失い、それでもさらなる快楽を得ようと、郁美は腰を高く上げた。男のペニスが挿入される角度が変わり、膣襞を抉るように動かされると、悦楽の波に郁美は呑み込まれていった。唇を嚙み締めていないと、いつまでも声を限りに喘ぎ声をあげていそうだった。
 郁美は顔を地面につけたまま、顧みた。男の厚い胸板と、興奮に上気した顔が見えた。が、男は自らの官能に浸りきり、郁美が見ていることにも気づかない様子だった。
 このまま、男に犯されつづけていたら、自分はいったい、どうなってしまうのだろう。
 大きな絶頂の極みが、近づいてきていることを郁美は意識した。波のように、それは一時は退き、一時は勢いを得ながら、郁美を貪欲に飲み込もうとしていた。その官能の見えざる勢いに、郁美は眩暈するほどの興奮を覚えるのと同時に、恐れも感じていた。これが隆一とのセックスであれば、郁美もそれほど恐怖を覚えることはなかった。が、性の悦びを求める欲は留まることを知らず、それが夫以外の、しかも名前も知らない男から与えられようとしていることに、郁美は絶望に近い思いを抱いた。
「あはぁ、あアン、そッそんなぁ、だ、駄目。もう、限界」
 郁美の喘ぐ声は先刻までと内容は変わらないものの、彼女自身の心理状態はまったく、逆のものとなっていた。肉体はさらなる官能を求め、腰が意識せずとも、淫らに動いた。
/124ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ