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遠き記憶を染める色【完結】
第6章 潮にイカされた少年
「まあ、ちょうど思春期の盛りだし、後々、心的外傷が尾を引かんといいが…。さぞ、恐ろしい思いをしただろうから、トラウマのようなもんを抱えんといいが…」
有波医師は、看護師に擦り傷の手当てを受けているサダトを遠目で見つめ、しみじみと語った。
”サダ坊はおそらく無意識に立ち泳ぎした態勢で、潮に乗った魚に股間を何度も突かれたんだろう。その恐怖心もあって、連続的な刺激で射精したんだ…”
磯彦はこの時点で、サダトが潮に引っ張られて、溺れかけた中で彼に何が起こったのか把握できたのだ…。
そしてこの体験こそ、後に全国的アイドルとして活躍する甲田サダトの心とカラダに、大きな影響を及ぼすこととなる、”何か”を刻印させることになる…。
有波医師は、看護師に擦り傷の手当てを受けているサダトを遠目で見つめ、しみじみと語った。
”サダ坊はおそらく無意識に立ち泳ぎした態勢で、潮に乗った魚に股間を何度も突かれたんだろう。その恐怖心もあって、連続的な刺激で射精したんだ…”
磯彦はこの時点で、サダトが潮に引っ張られて、溺れかけた中で彼に何が起こったのか把握できたのだ…。
そしてこの体験こそ、後に全国的アイドルとして活躍する甲田サダトの心とカラダに、大きな影響を及ぼすこととなる、”何か”を刻印させることになる…。