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マッチ&マリッジ教師
第2章 ふとうこう
その1時間後。時刻は、午後2時である。
僕は、学校に隣接する生徒用の寮の、<第2寮3号棟>の5階の一室を訪ねていた。
ピンポーン。
チャイムを押す。
………
出ない。
ピンポーン。
もういちどチャイムを押す。
……………
出ない。
宅急便の配達なら、ここで不在連絡票でも置いて立ち去るわけだが、僕はこの中の住人に直接に会わなければならない仕事である。
「さて、どうしたものか…」
この部屋の電話番号は、もちろん入手してある。ただ校長から
「できれば、電話をしないように」
と忠告されている。
その45分前、午後1時15分に、話をさかのぼらせよう。
僕は、学校に隣接する生徒用の寮の、<第2寮3号棟>の5階の一室を訪ねていた。
ピンポーン。
チャイムを押す。
………
出ない。
ピンポーン。
もういちどチャイムを押す。
……………
出ない。
宅急便の配達なら、ここで不在連絡票でも置いて立ち去るわけだが、僕はこの中の住人に直接に会わなければならない仕事である。
「さて、どうしたものか…」
この部屋の電話番号は、もちろん入手してある。ただ校長から
「できれば、電話をしないように」
と忠告されている。
その45分前、午後1時15分に、話をさかのぼらせよう。