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亀之頭五郎の愛妻(時々彼女)日記
第1章 コロナ禍
俺の愚息が、あの最近めっきり人見知りになっていたあの愚息が、突如暴れん棒将軍になっていたんだ。
おおっ! どうしたんだ、お前!
あんなに大人しかったお前が、急にどうしたというんだ! 訳を言ってみろ!
でも、黙って突っ立てるやつを見ても埒が明かず、俺は隣で寝ている女房を起こした。

「見てくれ! 急にこいつが俺の言うことを聞かなくなって暴れ出したんだ。俺は何もしてないぞ! こいつが勝手に!」
カーテンの隙間から差し込む朝陽に浮かび上がったその胴体は、雄々しく、いびつなカーブを描き(真っすぐではない)伸び育ち、はち切れんばかりにパンパンに膨みんだ頭部は、表面はテカテカになってその光を反射していた。
それを見た女房は
「まあぁ、最近見ないうちにこんなに逞しくなって。私の手を煩わせないで独り立ち出来たなんて立派だわ」
そう言って亀之頭を撫でた(俺の頭ではない)
「ばか、暴発するぞ!」
「いいわ、任せて、私がなだめてあげるから」
そう言って彼女はパジャマを脱ぎ始めた。
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