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亀之頭五郎の愛妻(時々彼女)日記
第1章 コロナ禍
荒い息で、彼女の上に崩れ落ちる。
射精の勢いが徐々に弱まってきた。テレビの音声が耳に入ってきた。まだウイルスがどうのこうの言っている。彼女の上からずり落ち、抜け出ると、俺は彼女の横に仰向けになった。

彼女が俺にぴったりと寄り添い、肩と胸の間に頭を乗っけてきた。
その手が俺の胸をなぞる。荒い息が収まってきた。ひとつ、大きな深呼吸。
満ち足りた時間。だらんと、しおれた俺のもの。
俺の愚息は元の控えめな、大人しい子に戻った、よし、よし……。
でも今はコンドームを外す気力もない。
眠りに落ちる前に彼女が言った。
「ねえ……夜、もう一回しよ……」
俺は僅かにうなずいた。
今日もストレッチ頑張ばらないとな……。
ステイホーム……満更でもないか……。

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