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異邦人の庭 〜secret garden〜
第10章 ビーカーとマグカップ 〜甘く苦い恋の記憶〜
…そのあとは、二人はただの若く熱愛中の恋人のように、ひたすらはしゃいで過ごした。
手を繋ぎ浜辺を歩きながら、幾度もキスを交わした。
波打ち際、紫織の白い脚は寄せる波に容赦なく濡らされ、歓声を上げる。
チュールのスカートがその白く美しい脚に纏わりつき、まだ固い蕾の…けれど清らかで美しい薔薇のような匂いやかな官能性を漂わせていた。
そんな紫織を、堪らぬように藤木が抱き上げる。
逞しい男の胸に抱かれながら、紫織が濡れた眼差しで見上げる。
「…人が見るわ…」
「見せておけばいいよ…」
…人目があったとしても、二人を知らぬ人たちだ。
何の気兼ねもいらない。
自由な時間と美しい海の風景の中、二人は甘く見つめ合い、抱き合うのだ。
…やがて太陽が真上に輝く頃、藤木が明るく告げた。
「お腹が空いただろう?
昔、母とよく行った馴染みの食堂が近くにあるんだ。
料理がとっても美味しい店だよ。
行ってみない?」
手を繋ぎ浜辺を歩きながら、幾度もキスを交わした。
波打ち際、紫織の白い脚は寄せる波に容赦なく濡らされ、歓声を上げる。
チュールのスカートがその白く美しい脚に纏わりつき、まだ固い蕾の…けれど清らかで美しい薔薇のような匂いやかな官能性を漂わせていた。
そんな紫織を、堪らぬように藤木が抱き上げる。
逞しい男の胸に抱かれながら、紫織が濡れた眼差しで見上げる。
「…人が見るわ…」
「見せておけばいいよ…」
…人目があったとしても、二人を知らぬ人たちだ。
何の気兼ねもいらない。
自由な時間と美しい海の風景の中、二人は甘く見つめ合い、抱き合うのだ。
…やがて太陽が真上に輝く頃、藤木が明るく告げた。
「お腹が空いただろう?
昔、母とよく行った馴染みの食堂が近くにあるんだ。
料理がとっても美味しい店だよ。
行ってみない?」