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異邦人の庭 〜secret garden〜
第15章 カーネーション・リリー・リリー・ローズ
「紗耶!」
「紗耶ちゃん!」

千晴に連れられ松濤の屋敷の客間に入ると、青ざめた両親が紗耶に駆け寄った。
紗耶は二人の貌を見るなり涙を零し、頭を下げる。
震えながら絞り出すように、謝罪の言葉を口にする。
「ごめんなさい…お父様、お母様…!」

政彦は厳しい表情を浮かべながらも、紗耶を強く抱きしめた。
「無事で良かった…!紗耶…!」

…そうして、傍らの千晴と紫織に気遣い声を潜め、尋ねた。

「どういうことなんだ?紗耶。
相手は紫織の…お母様の昔の恋人だそうじゃないか。
なぜそんな非常識なことを!
…いや、相手の男に誑かされたのだろう?
そうならそうと大お祖母様に正直に申し上げるんだ。
真実を話せば、大お祖母様もきっと分かって下さる」

紗耶は涙を浮かべながら首を振る。
…真実…。
そうだ。真実を話さなくては…。

「違うの…違うの。お父様。
私が勝手に先生を好きになったの。
先生は悪くないの。少しも悪くないの」

「…ああ…紗耶ちゃん…」
か細い声で喘ぐように美しい口唇を震わせ、紫織は崩れ落ちそうになる。
すかさず千晴が紫織を抱き留めた。

「紫織さん!」

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