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異邦人の庭 〜secret garden〜
第15章 カーネーション・リリー・リリー・ローズ

紫織の白く優美な手が、ゆっくりとブランケットを滑らせた。
…柔らかな真珠色のクラシカルなナイトドレス姿…。
そのドレスは、亡くなった千晴の母親の遺したものだ。
意識のない紫織を寝室に休ませる際に、千晴が侍女の七重に命じて着替えさせた。
『…紫織さんに、このお母様のナイトドレスを着させてくれ』
七重は無表情の硬質な貌を変えることなく恭しく頭を下げ、母親のナイトドレスを手に、寝室に向かった。
母親のナイトドレスを身に纏い、静かに眠る紫織は、息を飲むほどに臈丈けて美しく、幽玄ですらあり…さながらお伽噺の眠り姫のようだった…。
…そうして、自分がその麗しき眠り姫に求愛する騎士のような錯覚に陥ったのだ…。
その紫織が、今、千晴の目の前で横たわっている。
千晴は身震いするような恍惚感に酔い痴れる。
ブランケットを脱ぎ捨てた紫織の美しい身体の稜線が、露わになった。
…千晴は眼を見張った。
…柔らかな真珠色のクラシカルなナイトドレス姿…。
そのドレスは、亡くなった千晴の母親の遺したものだ。
意識のない紫織を寝室に休ませる際に、千晴が侍女の七重に命じて着替えさせた。
『…紫織さんに、このお母様のナイトドレスを着させてくれ』
七重は無表情の硬質な貌を変えることなく恭しく頭を下げ、母親のナイトドレスを手に、寝室に向かった。
母親のナイトドレスを身に纏い、静かに眠る紫織は、息を飲むほどに臈丈けて美しく、幽玄ですらあり…さながらお伽噺の眠り姫のようだった…。
…そうして、自分がその麗しき眠り姫に求愛する騎士のような錯覚に陥ったのだ…。
その紫織が、今、千晴の目の前で横たわっている。
千晴は身震いするような恍惚感に酔い痴れる。
ブランケットを脱ぎ捨てた紫織の美しい身体の稜線が、露わになった。
…千晴は眼を見張った。

