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異邦人の庭 〜secret garden〜
第17章 secret garden 〜永遠の庭〜
…寝室に入ってからの藤木は別人のようだった。
少なくとも、紗耶の知る藤木ではなかった。
優雅なる荒々しい動作と成熟した熱情の眼差しで、紗耶を寝台に押し倒した。
「…あっ…!」
処女の紗耶は、改めて大人の男の身体の頑強さと重さ…そしてその熱に恐れ慄くのだった。
「…こんなにも美しいのに紗耶は…まだ誰にもこの肌を許していないの?」
藤木が、紗耶の白い頬からほっそりとした頸に、その美しく長い指を滑らす。
…藤木と会えなかった三年間、紗耶が本当に処女でいたのか、彼は少し不安なのだろう。
そんな言葉を漏らす男を、紗耶は可愛いと思った。
だから、そっと微笑む。
「…もちろんだわ…。
私の時間を止めたのは、先生よ」
…あの日で止まっているのだとやや恨みがましく匂わすと、男は苦しげに端正な眉を顰め、詫びるように紗耶に熱い口づけを与えた。
「…ごめんね…」
狂おしく抱きしめられ、息が止まった。
…でも…
榛色の美しい瞳に魅入られる。
「今夜から、もうきみを一人にはしない」
…全部、奪う。
愛と欲情に塗れた言葉ごと、再び口唇に吹き込まれ、紗耶は男に縋り付くことしか出来なかった。
少なくとも、紗耶の知る藤木ではなかった。
優雅なる荒々しい動作と成熟した熱情の眼差しで、紗耶を寝台に押し倒した。
「…あっ…!」
処女の紗耶は、改めて大人の男の身体の頑強さと重さ…そしてその熱に恐れ慄くのだった。
「…こんなにも美しいのに紗耶は…まだ誰にもこの肌を許していないの?」
藤木が、紗耶の白い頬からほっそりとした頸に、その美しく長い指を滑らす。
…藤木と会えなかった三年間、紗耶が本当に処女でいたのか、彼は少し不安なのだろう。
そんな言葉を漏らす男を、紗耶は可愛いと思った。
だから、そっと微笑む。
「…もちろんだわ…。
私の時間を止めたのは、先生よ」
…あの日で止まっているのだとやや恨みがましく匂わすと、男は苦しげに端正な眉を顰め、詫びるように紗耶に熱い口づけを与えた。
「…ごめんね…」
狂おしく抱きしめられ、息が止まった。
…でも…
榛色の美しい瞳に魅入られる。
「今夜から、もうきみを一人にはしない」
…全部、奪う。
愛と欲情に塗れた言葉ごと、再び口唇に吹き込まれ、紗耶は男に縋り付くことしか出来なかった。