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妖女な幼女【完結】
第1章 ナンパされたオヤジ
S氏はいつもより半分のスピードで歩きながらの会話で、その子から”最低限”は聞き出した。
現在小4で、名前はユキコ…。
家は最近新築されたアパートの1階に母親と二人暮らしらしい…。
「じゃあ、私たち、どっちも母親と二人暮らしですね!」
とにかく、S氏は如才のない敬語が板についているユキコが何かをしゃべるたび、クスッと口元がくずれてしまう。
”彼女”は小4にしては明らかに背が高く、髪も長い。
服装もそれなりで、近くにいるとほのかにいい匂いも漂ってくるし、文句なくかわいい…。
加えて、大人びたその言葉使いと人と接し方は、言うなればこまんしゃくれてるともとれた。
そうなれば、S氏のような親父にとっては”注意を要する”…、ではあった…。
そして程なく、コンビニの脇を通りかかったところで、ユキコがS氏に訴えるように早口でまくし立てた。
「…おじさん!急にお腹が痛くなっちゃったんです…。ここのコンビニでトイレ借りてきますので、外で待っててもらっていいですか?」
「はあ…?」
またもやオヤジのS氏は口があんぐりだった…。
***
彼女は眉間にしわを寄せ、腰を曲げながら両足をばたつかせてややオーバーアクションには見えたが…。
S氏としても、ここで”ダメ!”とは言えない…。
「ああ…、じゃあ、ちょうど一服したかったんで、ここで待ってるからトイレ早く入ってきなさい」
「すいません!ありがとうございます!…、ランドセルと荷物おいてきます。すいません!」
ユキコは荷物をS氏の足元に置くと、目にもとまらぬ速さで店内に駆けていった。
S氏の鼻へとしっかり、”いい匂い”を放って…。
タバコを咥えたオヤジの彼は、ここでも苦笑いするしかなかった…。
現在小4で、名前はユキコ…。
家は最近新築されたアパートの1階に母親と二人暮らしらしい…。
「じゃあ、私たち、どっちも母親と二人暮らしですね!」
とにかく、S氏は如才のない敬語が板についているユキコが何かをしゃべるたび、クスッと口元がくずれてしまう。
”彼女”は小4にしては明らかに背が高く、髪も長い。
服装もそれなりで、近くにいるとほのかにいい匂いも漂ってくるし、文句なくかわいい…。
加えて、大人びたその言葉使いと人と接し方は、言うなればこまんしゃくれてるともとれた。
そうなれば、S氏のような親父にとっては”注意を要する”…、ではあった…。
そして程なく、コンビニの脇を通りかかったところで、ユキコがS氏に訴えるように早口でまくし立てた。
「…おじさん!急にお腹が痛くなっちゃったんです…。ここのコンビニでトイレ借りてきますので、外で待っててもらっていいですか?」
「はあ…?」
またもやオヤジのS氏は口があんぐりだった…。
***
彼女は眉間にしわを寄せ、腰を曲げながら両足をばたつかせてややオーバーアクションには見えたが…。
S氏としても、ここで”ダメ!”とは言えない…。
「ああ…、じゃあ、ちょうど一服したかったんで、ここで待ってるからトイレ早く入ってきなさい」
「すいません!ありがとうございます!…、ランドセルと荷物おいてきます。すいません!」
ユキコは荷物をS氏の足元に置くと、目にもとまらぬ速さで店内に駆けていった。
S氏の鼻へとしっかり、”いい匂い”を放って…。
タバコを咥えたオヤジの彼は、ここでも苦笑いするしかなかった…。