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妖女な幼女【完結】
第2章 アクシデント&ハプニング
「ちょっと、おじさん、ユキコに何したんですか!」
「は…?」
「ユイ、アキホ…、店の人呼んできなよ!」
「わかった…」
「ちょ、ちょっと待ってくれって。オレは何も…」
「でも今、ユキコは大声で叫んで、それで倒れこんじゃったじゃないですか!」
”勘弁してくれって!…いや、ここであまり言い訳がましいことを捲し立てたら、かえって不審人物物扱いされちまうか…。よし、ここはあまりムキならないほうがいいな。…それにしてもどうっしたっていうんだ、急に、このユキコって子‥。まあ、意識はあるようだし、落ち着けばちゃんと話しを聞けるだろう”
S氏はある意味、沈着冷静だった。
そう…、こういった場で、あせって”無実”を主張をしても、逆効果になると即座に頭を整理できたのだ。
***
「どうされました、お客さん…」
「いや、この女の子が店のトイレから出たら、急に声を上げて倒れ込んでしまったね」
「失礼ですが、この店にはご一緒にでしたよね?」
「ええ‥。一緒でしたよ。細かいことは、この子が落ち着いたら直接聞いてみて下さい」
「…店長さん、警察に知らせた方がいいんじゃないんですか?」
ここで3人の少女と店長らしき男性のほか、店内の客や通りがかりの人達も足を止め、何事かと、地面にへたり込んでいる女の子と中年男性に視線を留めていた‥。
「呼ぶんならどうぞ。要は、この子の話で全部わかるんだし」
「…」
S氏はここでも動じず、開き直ってはいなかったが、毅然と言い放った。
すると、S氏に抱えられたユキコが口を開いた…。
「あのう、すいません。店の外に出たら、大きな蛾が飛んできて…。私、蛾とか大っ嫌いで急に血の気が引いちゃって…」
「そう…。で、もう大丈夫かい?倒れた時、ケガしなかったかな?」
「はい…、もう大丈夫です。おじさんが抱えてくれたんで…。ごめんなさい」
「いや、びっくりしたけど…。とにかくよかった」
S氏はそう言って、店長とユキコの同級生の顔に目線を当てた。
それは、”これで納得したな!”と言わんばかりに…。
無論、4人には”納得”以外なかった。
「は…?」
「ユイ、アキホ…、店の人呼んできなよ!」
「わかった…」
「ちょ、ちょっと待ってくれって。オレは何も…」
「でも今、ユキコは大声で叫んで、それで倒れこんじゃったじゃないですか!」
”勘弁してくれって!…いや、ここであまり言い訳がましいことを捲し立てたら、かえって不審人物物扱いされちまうか…。よし、ここはあまりムキならないほうがいいな。…それにしてもどうっしたっていうんだ、急に、このユキコって子‥。まあ、意識はあるようだし、落ち着けばちゃんと話しを聞けるだろう”
S氏はある意味、沈着冷静だった。
そう…、こういった場で、あせって”無実”を主張をしても、逆効果になると即座に頭を整理できたのだ。
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「どうされました、お客さん…」
「いや、この女の子が店のトイレから出たら、急に声を上げて倒れ込んでしまったね」
「失礼ですが、この店にはご一緒にでしたよね?」
「ええ‥。一緒でしたよ。細かいことは、この子が落ち着いたら直接聞いてみて下さい」
「…店長さん、警察に知らせた方がいいんじゃないんですか?」
ここで3人の少女と店長らしき男性のほか、店内の客や通りがかりの人達も足を止め、何事かと、地面にへたり込んでいる女の子と中年男性に視線を留めていた‥。
「呼ぶんならどうぞ。要は、この子の話で全部わかるんだし」
「…」
S氏はここでも動じず、開き直ってはいなかったが、毅然と言い放った。
すると、S氏に抱えられたユキコが口を開いた…。
「あのう、すいません。店の外に出たら、大きな蛾が飛んできて…。私、蛾とか大っ嫌いで急に血の気が引いちゃって…」
「そう…。で、もう大丈夫かい?倒れた時、ケガしなかったかな?」
「はい…、もう大丈夫です。おじさんが抱えてくれたんで…。ごめんなさい」
「いや、びっくりしたけど…。とにかくよかった」
S氏はそう言って、店長とユキコの同級生の顔に目線を当てた。
それは、”これで納得したな!”と言わんばかりに…。
無論、4人には”納得”以外なかった。