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妖女な幼女【完結】
第3章 カノジョとの始まり
カノジョとの始まり




「お客様、大変失礼いたしました…」


店長はS氏に深々と頭を下げた。


「いやあ、いいんですよ。今のご時世、幼児誘拐とか頻繁で物騒ですからね。コンビニなんかだと、不審人物には常に注意を払わなきゃならない責任がありますし」


「はあ、そう言っていただけるとこちらも助かります…」


ユキコは、S氏とは家が近く顔見知りで、帰る途中一緒になって…、云々と事情を皆に説明し、その場は収まった。


「それで、すいませんが、私、まだ足が震えてるんで…。おじさん、家までおぶってくれますか?」


「ああ、いいけど…」


「じゃあ、ユキコ…、私たちがランドセルと荷物持つよ。…おじさん、疑ったりしてすいませんでした!」


3人の女の子にもキッチリとそう言われ、S氏は問題ないだろうということで、徒歩2分の彼女の家までユキコを背負って送っていった。


***


「おじさん…、私、クラスでは結構大きな方なんです。重くないですか?」


「ああ、全然だよ。…ああ、ここかな」


「はい。もうここからは歩けます」


「そう…か。じゃあ、降ろすよ」


5人はユキコのアパートの前に着いた。


「ユキコ、じゃあねー」


「うん、心配かけてゴメン。また明日」


「バイバイ…」


ユキコの同級生3人は、彼女のアパートの前まで来たところで逆方向に引き返していった。


***


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