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妖女な幼女【完結】
第4章 驚愕の告白
驚愕の告白
「…じゃあ、ユキコちゃん、何かい!お母さんは、キミに商品を売りつける見込み客を見つけてこいと指示してるのかい?」
「はい。明日はお礼だけで終わると思いますが、結局、目的は最初から自分の営業成績を上げることなんです」
「…」
「ですから、そんなこと言って来たら断って下さい」
「ひとつ聞いていいかい、ユキコちゃん…」
「はい」
この時点でユキコは、この目の前のおじさんが何を尋ねるかは想像がついていたのだろう。
「キミがきっかけを作った見込み客のおじさんが、商品を買わないでお母さんの勧めを断ったら、キミ、お母さんに責められないのかな?」
S氏の正面に座っていたユキコは、下を向いてから、一言だけだった。
「…せっかんされます」
「!!!」
S氏の悪い予感は的中した。
***
”全く胸を抉られる思いだ…。だが、こうとなったら、さらに聞き出さなきゃならん…”
「…それなら、今、ユキコちゃんが言った通りにおじさんがすれば、キミはお母さんにぶたれたりするんだよね。じゃあ、ユキコちゃんが痛い思いをするようなそんなこと、なんで初めにからおじさんに言ってくれたんだい?」
「おじさん、いい人だから…。今まで、こんなこと言ったことはないんです。初めてです、正直に言ったのは。嘘ついたり、悪いことしてるっていうのはわかっていながら、いつもだまっていました」
「そうなのか…」
S氏はここでも、どこまでもしっかりとした敬語でソツなく話せてしまうユキコが不憫でならなかった…。
***
「…じゃあ、ユキコちゃん、何かい!お母さんは、キミに商品を売りつける見込み客を見つけてこいと指示してるのかい?」
「はい。明日はお礼だけで終わると思いますが、結局、目的は最初から自分の営業成績を上げることなんです」
「…」
「ですから、そんなこと言って来たら断って下さい」
「ひとつ聞いていいかい、ユキコちゃん…」
「はい」
この時点でユキコは、この目の前のおじさんが何を尋ねるかは想像がついていたのだろう。
「キミがきっかけを作った見込み客のおじさんが、商品を買わないでお母さんの勧めを断ったら、キミ、お母さんに責められないのかな?」
S氏の正面に座っていたユキコは、下を向いてから、一言だけだった。
「…せっかんされます」
「!!!」
S氏の悪い予感は的中した。
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”全く胸を抉られる思いだ…。だが、こうとなったら、さらに聞き出さなきゃならん…”
「…それなら、今、ユキコちゃんが言った通りにおじさんがすれば、キミはお母さんにぶたれたりするんだよね。じゃあ、ユキコちゃんが痛い思いをするようなそんなこと、なんで初めにからおじさんに言ってくれたんだい?」
「おじさん、いい人だから…。今まで、こんなこと言ったことはないんです。初めてです、正直に言ったのは。嘘ついたり、悪いことしてるっていうのはわかっていながら、いつもだまっていました」
「そうなのか…」
S氏はここでも、どこまでもしっかりとした敬語でソツなく話せてしまうユキコが不憫でならなかった…。
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