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第2章 御曹司

「あれ?兄貴じゃん、何やってんの?」

椿さんの後ろの方から金髪の私と同い年くらいの男の子が声を掛ける後ろには私の苦手な…いわゆる不良を5.6人連れている。

椿さんは一瞬もどかしそうな顔をして、後ろを振り返り守るように背中に私をひっつかせた。

「若葉には関係ない」

そうキッパリ言い張ると、後ろの取り巻きたちはケラケラと笑った。

「こんな昼間から女遊びかぁ?…本郷財閥の跡取りがこんなことしてていいのか?クククッ…」

不良少年はクスクスと方を揺らして笑った

本郷財閥…‼
何処かで聞いたことあると思ったらあの本郷グループの…

「若葉、お前は他人の心配よりも自分の心配をした方がいいんじゃないか?学校を退学になったんだって?」

椿さんは先程とは違う鋭い目つきで、若葉と呼ばれる少年を睨みつける

おー、怖と取り巻きたちがふざけたように笑う。

「学校なんて俺には低レベルすぎるっつーの…」

ふんっ、と鼻で笑いこちらへ歩みよってくる。

「どーけ、」

椿さんの後ろに隠れる私の腕を掴み引き寄せる。

「ひゃっ」
と短い悲鳴を上げ勢いで若葉の胸の中に飛び込む形になってしまった

椿さんはさっと私を取り戻すと自分の胸に抱き寄せた