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瑠璃色
第11章 Of course,yes!
「おはようございまーす!」「おはようございます」
今では塾内スタッフ、みんなが私達の付き合いを知っ
ている。もう、隠す事もない…
「おっ!今日も一緒の出勤か? ニヤッ」
「あんたのデレデレに、負けてらんないからねー!」
「はいはい、俺は幸せボケ男です!」
「ププッ…何それ…あんたのこのデレデレ感、彩さん
に見せたいわっ!
そうだ!夏休み、彩さんがこっちに来るとか、淵上が
地元に帰るとかしないの?」
「あーっ、それな…俺も考えたんだけど、今回はパス
かな…」
「へー…そうなんだ…」
「うーん…今、あいつの親友の子がちょっと大変みた
いで…たぶん、今、あいつの頭の中に、俺は存在して
ないかも…」
「えっ…何かあったの?」
「何かさ、めまいで入院してるらしいんだけど、結構
重症みたいで…結婚して、辛い思いしてたっぽい。
去年、流産してて…もしかしたら離婚じゃないかって
言ってたよ。
あいつさ、その親友の子の事になると、他の事が見え
なくなるって言うかさ…自分の事よりも、その子の為
に動くんだよ…
何か、そんな所…川崎と似てるって思うよ 笑」
「えっ?私? ハハハッ…私は彩さんみたいに出来た人間
じゃないよー!そっか…やっぱさ、知らないだけでみ
んな色々あって大変なんだよね。
彩さんのお友達、早く元気になって退院出来たらいい
ね!」
「ホントにな…」