この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
瑠璃色
第11章 Of course,yes!
Happy birthdayと書かれている
と思っていたプレートには…
*Will you marry me?*
「瑠璃…」
名前を呼ばれて、私の時間が動き出す。
顔を上げると、いつの間にか私の横で片膝をつき
バラの花束を持っている直人さん。
私に花束を渡し、ポケットからケースを取り出すと…
キラキラ光る、とっても綺麗なリング。
スーッと流れ落ちる涙、もう、止められない…
ポロポロと出てくる涙に反して、言葉が出ない。
「瑠璃…Will you marry me?…
返事は?」
私は、直人さんの目を見て、返事をするの…
「Of course,yes!」
ギュッと抱きしめられると、お店の中は拍手喝采…
恥ずかしいよ…どうしよう//////
今日も、去年と同じくケーキを持ち帰る私達…
外へ出れば、やっぱり寒い。
「あっ、お月さま…今日は半月だね。
直人さんの誕生日の日は、確か、満月だったよ…
直人さんの誕生日は6月25日でしょ。で、私が
12月25日…ちょうど、半年違うんだね。
また、半年すれば直人さんの誕生日…
次の誕生日、お月さまはどうなってるかなぁ?」
「そうだな…また2人で夜空を見上げて見ようよ!
誕生日だけじゃなく、いつでも2人でさっ…
これからは、ずっと一緒なんだから…」
ギュッ…
「うんっ…/////」