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瑠璃色
第12章 瑠璃色の中へ…
「瑠璃…実はさ、誕生日のプレゼントがあるんだ」
「えっ?さっき、もらったよ!」
「あれは…その…プロポーズの必須アイテムだよ…」
「クスクスッ…そっか! でも、いっぱいもらったから
いいのに…」
そう言って、着けてもらった左手の指輪を、直人さん
の目の前に持っていく
「うんっ、似合ってる…///// てかさ…瑠璃、引い
てない?」
「引くって?」
「イヤッ、だからさ…あのプロポーズ…////」
「あっ、膝をついて…っての?」
「コクンッ…」
「引くって言うか、まさか私、プロポーズされるって
思ってなくて…それに、あんな風にしてもらえるって
思ってなかったから…
直人さんから、素敵なプロポーズしてもらって…何か
お姫様の気分だったなぁ ヘヘヘッ…」
「それなら、よかったよ…引かれてたら、どうしよう
って思ってたから…
あれさっ、結構勇気いるよ ハハハッ」
直人さん、いつも私の事考えてくれてるんだね…
私が、直人さんのいる会社に入って、後輩になって
お互いが、お互いを、ずっと見てて…
そして、お互いが大切な存在になった。
こんな広い世界で、たった一人の人を見つけられた私
は、とっても幸せ者だよ。
繋いでる手を見つめ、もう、この手は離さないって
改めて思った。
直人さん、私を掴まえてくれてありがとう…
いつも、私の事を守ってくれてありがとう…
私達、いつまでも一緒にいようね!