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瑠璃色
第12章 瑠璃色の中へ…


直人さんの家へと帰る道。
とってもキラキラして、眩しいくらい…

「直人さん…あのね…」
「ん?…どうした?」

「半年前…もう、直人さんから離れなきゃいけない、
お別れしなきゃいけないって思った日に…私、この道
通ったの…」
「……」

「今、私の目の前に広がるこの道は、とってもキラ
キラしてて、眩しいくらいなのに…
あの日は、暗闇の中に引き込まれていく感覚がした
の…私の前から、光が消えてしまったみたいに…
たった一人の世界に、自分がいるような。
もう、私の傍には、誰もいないような…そんな感覚」
「瑠璃…」

「人の心って…とっても繊細。
叩かれたり、転んだり…怪我をすると、傷が出来て
みんな心配するけど、心についた傷は誰にも見えない
から、気付いてあげられない…
簡単に嘘をついて、平気である事ない事、噂を広めて
…その事で、心を痛める人が…悲しい思いをする人が
必ずいるって事、わかってほしい。
あの二人にも…もう二度と、人の心を傷付けるような
事はしてほしくない…」

「そうだな…きっと、もうしないだろう…そう、信じ
たいな…」


うんっ…私も…そう、信じたい…




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