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瑠璃色
第2章 誤解
高校生の時、母が亡くなった私は、辛い気持ちを紛ら
わそうと、とにかく必死で勉強に打ち込み、希望した
大学に合格した。
春、入学してすぐに、気の合う友達が出来た。
夏になると、突然の告白…年上の彼氏が出来た。
秋、私の初めてを、彼に捧げた。
冬が来ると、会えない日が続くようになった…。
そして春…彼が、私じゃない女の子と手を繋ぎ、歩い
ていた…
「うそっ…」
スタッ、スタッ、スタッ…
「政則…」
「ハッ…ャベッ…あっ…おう!」
「えっ?マー君、誰?」
マー君、誰?って…それ、たぶん私のセリフだよ…
「えっと…友達! 学校の友達だよ…」
「私…友達なの?…付き合ってるんだよね?」
「えっ?マー君、どういう事?まさか、二股?酷い…
信じらんない!」
「イヤッ、違うって!俺、コイツの事、何とも思って
ないし!!」
「付き合おうって言ったの、政則だよね…?これって
酷くない?」
「私、もうイヤだ!帰る…」
「亜紀ちゃん待って!!
ハーッ…お前なんだよ!邪魔すんなっ!!
お前とは、もう終わってんだよ!もう、電話もメール
もすんなよ…いいなっ!!」
何これ…最悪っ