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瑠璃色
第2章 誤解
就職に本腰入れなきゃって時、お父さんから会って
欲しい人がいると言われた。
お母さんが亡くなる時、お願いされてた事…
ーお父さんに再婚を勧めて欲しいー
心配しなくても、お父さんは自分でちゃんと見つけて
たんだな…
もちろん、私は反対するつもりはない。
お父さんが選んだ人なんだもん、きっと優しくて
お父さんの事をしっかり考えてくれる人だろう…
その時は、笑っておめでとう!と、伝えたい。
ー数週間後ー
ホテルのレストラン、私がお店に入ると、二人座って
待っていた。
「お待たせしました…初めまして、娘の瑠璃です。
よろしくお願いします。」
「初めまして…井上雅子と申します。
あの…実は今、お父様と…」
「瑠璃…父さん、雅子さんとお付き合いしててな…
結婚したいと思ってるんだよ。」
「ごめんなさい、瑠璃ちゃんの許しもいただいてない
のに、突然こんな話を…本当に、ごめんなさい…」
ずっと頭を下げて謝る雅子さん。
「クスクスッ…雅子さん、頭を上げてください。私、反対
なんかしませんよ!父が選んだ人に、間違いはありま
せん。どうか、父の事よろしくお願いします。」
「瑠璃ちゃん…ありがとう。本当に私がお父さんと
結婚してもいいの?」
「雅子さん、父の事、末永くよろしくお願いします。
逆に、雅子さんとっても綺麗なのに、本当に父でいい
んですか?もっと、素敵な人いっぱいいると思うけど
なー…」