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瑠璃色
第3章 恋愛の神様


「お前、美人が台無しだぞ! ハハハッ…」

泣き続ける私の頭に手を乗せ、笑いながら髪をクシャ
クシャと大袈裟に撫でる。

「直人さん、心配掛けて、すみませんでした。」

お礼を言う私に

「俺は、二人の先輩だろう?心配するのは当たり前
だって ハハハッ…」
「……」

ダメだな私…当たり前じゃん…
心配してくれるのは、会社の後輩だからだよ。
教育係なんだもん、様子がおかしかったら、何かあっ
たか聞かなきゃいけない…ただそれだけ。
しっかりしろ!私っ!!
私はもう…恋はしないんだから… ギュッ

「なぁ川崎、今夜時間あるか?晩飯、一緒に食べに
行かないか?」
「えっ…でも…」

「俺とじゃダメか? 笑」
「イヤッ、そうじゃなくて…直人さんの彼女さんに
悪いのでやめときます…」

私がそう言うと、直人さんは吹き出し、彼女はいない
という。
そんな訳ないでしょ!こんなに素敵な人なのに…
男の人って、もしかしてみんなそうなのかな?
彼女、いるのにいないって言うのかな…

直人さんの言葉に合わせて

「あっ…そうなんですね…それなら…フフフッ」
「よし!じゃ、飲みに行こう!!」




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