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瑠璃色
第3章 恋愛の神様


いきなり腕を掴まれ、連れて行かれる私。
奥の部屋、誰もいないのを確認すると

「どうした?何かあったのか?」
「えっ?…」

「何かあったんだろ?どうした?」
「あっ、何も…何もないですよ!この顔ですよね?
すみません、飲み過ぎちゃって…いい年して、ダメ
ですよね!本当、私…ダメダメ女です。
ご心配お掛けして、すみませんでした。私は、大丈夫
です!」

「本当に、大丈夫なんだな?」
「ハイッ!」

フフッ… 私は大丈夫…もう、大丈夫だよ… ギュッ…

席に戻ると、淵上がニヤニヤしてる

「何よ、その顔」
「イヤッ、何だったのかなーって思ってさ」

「バカじゃないの?あまりの顔の酷さに、直人さん
ビビったみたい…情けないわー ガックシ…」
「へーッ・・・」



 ー 秀俊side ー

二人して、ウケるんだけど!何、そのやりとり。
お互い、気付いてないんだろうなぁ・・・
お互いが想い合ってる事。
『恋愛の神様』の俺にはバレバレだよ!
おっと、今、笑った奴いるだろ?
俺はね、自分の事には途端にダメなんだけどさ
近くにいる奴の事は、よーくわかるのさ 笑

たぶん、川崎の飲み過ぎの原因は、間違いなく・・・
昨日の本部の女!・・・だろう。
直人さんと二人並んだ姿を見た時のアイツの顔・・・
今にも泣きそうになって、直人さんと目が合えば笑顔
を返して。

自分の気持ち、自分の想いは、自分だけの心にとどめ
ておいて、そのままフェードアウトする気かよ・・・
で、ヤケ酒って。
ったく、俺がどうにかしてあげなきゃダメなのかなー
フフフッ・・・ なんか、楽しくなって来たぜ!




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