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瑠璃色
第4章 最低な男
昨日、居酒屋に三人で行き、教材の事や来年度の事
そこそこに仕事の話をしていく中、お酒も随分進み
気分がよくなったあの男は、自身の話をし始めた。
「前に、森山さんに話した事ありましたよね?付き合
ってた女の事! ちょっと、二股してたって!
俺、自分で言うのも何なんすけど、結構モテてたんす
よねー ハハハッ
大学の時も、付き合おうって言って断られた事なくっ
て、女が切れた事、フリーだった事なくて…
まっ、ある時までなんすけどね!
大学三年の時に、きれいな子がいるなって思って、そ
の子に付き合おうって言ったらOKで。
そいつ、付き合うっていう経験、あったのかなかった
のか…数ヶ月後に寝たんですけど、そいつ処女で…
何度かやったんですけど、いつまで経ってもマグロで
した ハハハッ…
その内、他に可愛い子見つけて、その子に告ったら
やっぱりOKで ハハハッ その子とばっか会って、もう
前の女は自然消滅でいいやって思ってたのが、ある日
デートしてるとこ、バッタリ会っちゃって。
そしたら、ツカ、ツカ、ツカって俺達の前に来て…
あの時は、ヤバかったっすよ!
結局本命の子、俺から離れて行ってしまって、ムシャ
クシャしたから、学校中にある事ない事、言ってやり
ましたよ。 ハハハッ…
そしたら、そいつ学校で見る事も会う事もなくなって
まっ、俺の二つ下だったし、それから先、会う事も
なかったんすけど…
もう、会う事もないって思ってたのが、その女にさっ
き会いました。川崎ですよ ハハハッ…
俺の顔見て、超ビックリしてました。
てか、アイツ…まさか、俺の事追いかけてこっちまで
来てるとかないですよね? ハハハッ…」