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瑠璃色
第5章 決断
「今日のこの事、会社の人達に言うなよ!マジで俺
クビだぜ…もし、俺に何かあったら、また地元の奴ら
に報告だなぁ…色〜んな人に教えなきゃな!
わかった?お前、ただじゃ済まねーから!しっかり
覚えといてねー ハハハッ…」
二人、聞いてたんだ…
ここで、私の事知ってる人がいないここで、私一人で
頑張れるって、そう思ってたのに。
私の居場所って、どこにあるんだろう…
何か、もう疲れたな…
ピピピピッ…ピピピピッ…パンッ…
フーッ…起きなきゃ…
さすがに眠れなかった。
それでもやっぱり、朝はくるんだ…
頭が痛い…体は重い…ハーッ、何も…考えたくない…
とにかく、仕事に行かなきゃ…準備をし、荷物を持ち
玄関へ。昨夜書いたもの…バックに入ってるか確認。
よし、大丈夫。さぁ、行こう!
今日は、いつもより少し早めに出社
封筒をバッグから取り出し、スーツの内ポケットに
入れ、上司である杉本さんを待つ。
徐々に出社してくるスタッフ
あっ、来た!
スタッスタッスタッ…
「お疲れ様です」
「おぅ!どうだ、今日の調子は?」
「…はい…あの…少し、お話があるんですが…
今、よろしいでしょうか?」
いつも優しい杉本さん。今から言う事、きっとビック
リするだろうな…
「ん?何か、深刻な話か?
じゃ、ちょっと向こうに行こう…」
「すみません、有難うございます」