この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
瑠璃色
第5章 決断
授業が始まれば、あっという間で…
フーッ…今日もあと一コマだな。
そんな事考えてた時
クシャクシャ…
「うわっ…」
「川崎どうした、今日は元気ないな?」
「直人さん、髪グシャグシャ…やめてください」
「おっ、話は出来そうだな!今日は一緒にご飯食いに
行こう!」
「いやっ、今日は体調悪いのでやめときます」
「体調?頭?熱?どこが悪いんだ?」
「……」
「はいっ、決まり!飯食ったら元気になるから!!
終わって速攻帰るなよ!いいなっ!!」
「……」
有無を言わせぬその笑顔。
直人さん、怖いと思ってしまうのは、私の気のせいで
しょうか?
今日も無事終了!…と、同時に…
「よし!じゃ、川崎行こう!! ニヤッ」
「……」
「お前、何食いたい?元気になるように、好きな物
食べに行こう」
「…何でもいいです」
「プッ、お前なー…じゃ、スッポンでも食うか!!」
「ウッ…それは…遠慮します」
「ハハハッ、だろ?…じゃ、美味い肉、食うか!
美味くて、いいお店知ってるから、行こう!」
「はいっ…」
黙って付いて行くしか出来ない私。
だけど…
「うっ…なっ、直人さん…このお店…入る前から…
食べる前から…高級だってわかります…よ。
あの…私、お金足りないと思うので貸してください」
「アハハハッ…バーカ、お前に払わせる訳ねーだろ!
今日は、俺のおごり!ってかさ、いつも俺出してるよ
な?」
「あっ、いつもすみません…」
「取敢えず、食え!美味しいもん食ったら、元気に
なるんだから…なっ!」
「ありがとうございます…何か、食べる前から
元気になってきました!直人さんのお陰ですねっ」
「そうそう、俺に感謝してろよ!」
「……」