この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
瑠璃色
第5章 決断
クシャクシャ
「バーカ!だから、何で俺を頼らないんだよって」
「うっ…直人…さん…、、、ハッ…/////」
えっ、嘘…
頬を伝う涙を、直人さんが優しく拭ってくれる。
お願いだから…これ以上、私を勘違いさせないで…
「いいか?大丈夫って言葉は、俺が使う言葉。
俺がお前に…俺が傍にいるから大丈夫だよ!って
言ってあげる言葉なんだよ…わかったか? ハハハッ」
「えっ…?/////」
「なぁ、川崎…さっきの言い方変えるよ…昨日、あい
つに何を言われた?」
「直人さん…何で、知ってるん…ですか?」
「言っただろ?俺がお前の事、どんだけ見てるか…
まるで、ストーカーだよ ハハハッ…
って、そんな事はいいんだ。
正直に言って!これは、俺の問題でもあるんだから」
「直人さんの問題?それって…?」
「今は、その事はいいから…////
川崎、昨日言われた事、教えて?俺は、何を聞いても
大丈夫だから…」
「……」
もう、隠せないみたいだね。
直人さんには…言いたくなかったな。
「直人さん、この前淵上も一緒に、三人で飲みに行か
れましたよね?その時、昔の話…私の事、聞いたんで
すよね?…ポロッ…ポロッ…
その事で、担当外されたって、会社の上司から怒られ
て、辞めさせられそうだったって…
全部、私のせいだって…私が、目障りだって…
昨日の事、私の前に現れた事…会社の人達には言うな
よって。次、また自分に何かあった時は…
その時は、また地元の人達、色んな人に報告するから
って。
すみません、私のせいで会社にまで迷惑掛けてしまっ
て…だけど、もう大丈夫です。もう、みなさんに迷惑
掛けないようになりますんで…」