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瑠璃色
第6章 お互いの気持ち


今年も残り10日を切った…ホント、あっという間
だなぁ。
あの日、直人さんと食事をした日の帰り道…

「なぁ、川崎…あいつの事、どうしたい?」
「えっ?どうしたいって…?」

「例えば…目の前で、謝罪してほしいとか…会社
辞めさせたいとか…」
「私は…ただ、怖いです…
もう会いたくないし、取引先にいるって思うだけで
怖いです。
私の…私の居場所がなくなりそうで…」

「川崎…」
「あっ…でも、大丈夫です。すみません…」

「なぁ、川崎…この件、俺が思うようにしてもいい
か?」
「えっ?…あっ、じゃあ直人さんにお任せします。
ありがとうございます…よろしくお願いします」


あれから、どうなったんだろう…
直人さんに、全て任せたし、きっと納得するように
してくれるんだろうから、心配しなくてもいいか!



グシャグシャ

「またー、もう直人さん、いい加減にしてください
髪、グシャグシャじゃないですかー マッタクモウ…」
「川崎、25日って予定あるか?」

「25日…ですか?何もないですよ」
「じゃ、その日ご飯な!」

24日は、誰かと食事して過ごすのかなー…
その人…羨ましい…
やっぱり、あの時のあの言葉って、特別じゃなくて
女の人には普通に言ってるのかなー…

フフッ…私ったら、何を考えてるのやら。
私は、単なる後輩ってだけなのに…
抱きしめられたのだって、泣いて可哀想になったん
だよ…うんうんっ ハハハッ…
クリスマスプレゼント、渡してもいいかなー?
渡さない方がいいのかな…

あっ、今までのお礼という事にして渡せばいいかな!
それなら、傷付く人はいないよね…うんっ、名案!!
休みの日に、買いに行こう 。




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