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瑠璃色
第6章 お互いの気持ち
毎日が慌ただしく過ぎ、学校は冬休み。
今日から、冬期がスタートだ。
子ども達は、最後の追い込み…私も、子供たちの為に
やれる事は、何でもやらなきゃ!
そして、仕事が終われば、夜は直人さんとご飯。
今日は、どこの居酒屋だろう…
お礼のプレゼントもちゃんとバッグに入れてる!
準備OKだな…よしっ!
「川崎っ、どうだー?」
「はい、大丈夫です!」
淵上が私の顔を見て、ニヤニヤッ
いい事あってる奴は、いつでもどこでも顔が緩んでる
よねー…
「あんた、顔がだらしないよ」
「イヤイヤ、楽しんでこいよ! ニヤッ」
「はぁ?あんた、バカ?」
ハーッ…もう、ため息しか出ない。
直人さんと会社を出て向かった先は…
行きなれた居酒屋!
ではなく、ちょっとお洒落なレストラン。
うわっどうしよう…もっと、オシャレして来たかった
なぁ…これ、塾仕様のリクルートスーツ ガックシ…
って、彼女じゃないのに、そんな事関係ないか ハハハッ
予約をしてくれていたのか、窓側の席にreserveの札
席に着くと、直人さんは合図をし、ワインが運ばれて
くる。
既に、料理も決めていたのかな?前菜もテーブルに
置かれると
「じゃ、お疲れ様」
直人さんが、ワイングラスを持ち上げ、私のグラスに
あててくる。
私も慌ててグラスを持ち
「お疲れ様です クスクスッ」
「…?どうした?何かおかしかったか?」
「いえっ…私、てっきり今日のご飯は、いつもの居酒
屋かな?って思ってたので」
「あー…んっ、今日はな…うん、まっ、取敢えず食べ
よう!」